ORIONEWORLD

かつては名物ビルでそこのオーナーだったお爺さんは
ドピンクのドデカいアメ車のオープンカーに鳥のはく製をくっつけ
たしかカーボーイハットを被りド派手な恰好。
見かけたら（今日はイイ日だ）と思ってましたｗｗ

お爺さんをみかけなくなってから、あっという間にシャッターが増えました。
ショッピングモールができたせいもあるし
でもモールに入っても殿様商売をしていた癖・意識が抜けなかったのでしょう。
お客さんに相手にされずモールも退去する羽目になったりと
どんどん淘汰されていきました。

甲州街道の宿場町だったのもあって妙な意識でいたんでしょう。
お店に入ってもなかなか奥から出てこないし
出てきたと思ったら不愛想で（なに怒ってんだろ）と思う程で
知っている人にだけ笑顔になるという最低限の接客もできない店ばかりでした。
ココでお金使いたくないなと思わせるのが巧かった。


元気のイイ今60代の商店街の嫁を数人知っていますが
30年経ってやっと彼女たちが家の実権を握ったことが
商店街が復活しつつある理由の一つです。

彼女たちが殿様意識の夫を教育し若い人に任せたことで
たった１棟のリノベーションから商店街が盛り上がり
駐車場が整備され飲み屋横丁も復活し
カフェも数軒でき本格ピザ屋も開店し、人が集まるようになりました。

また商店街の嫁だけでなく
商店街で中高生や大学生の居場所づくりをしていた友人も貢献しています。
子育て支援センターを長く運営し社会教育委員でもあって
子育て世代と子供と地域を考えてきた人です。
子供たちがお店を始めたり関わったりすることで
自分のやりたいことを見つけ元気になっているようです。
ちょっと年上の人達が元気に楽しくしている姿をみることは
影響が大きいでしょうね。

それに商店街での夏祭りだけは続けていたことも大きい。
人はいる、来る機会があれば来るということは分かっていたのですから。
イベントをやって出店者を募り交流を重ねることで
商店街にお店を構えるという選択肢を提示できたこともプラスに。

行政も力を入れていたようだし
だいたいそれほどガツガツ稼がなくても生きていける街なのがイイ。
傍に山はあるし川もあるし暮らすのに丁度いいのだ。



駅が近く便利なのに冴えない商店街がどんどん変わっていく様子は
面白いです。

コンセプトをしっかり作り込んでいるお店もあるし
弱いなというお店もありそうだけど
切磋琢磨して稼いでほしいです。

それにしても
30年も必要なんですね。
人って変わらないもんだから仕方ないか。



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